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心臓の獣医師

Author:心臓の獣医師
「心臓病の愛犬と楽しく暮らすブログ」へようこそ!
管理人は犬猫の心臓病を診ている獣医師です。

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安静の大切さ 10

さて、安静にするための方法をお伝えしてきていますが、しつけや飼い主の対処以外にも
有効な方法があります。

アロマテラピーやフラワーエッセンス、ホメオパシーなどの
いわゆる代替医療(だいたいいりょう)ホリスティック医療と呼ばれる方法です。

僕はこれらの分野の専門家ではありませんので個々のケースへのアドバイスや
対処をする事は出来ませんが、

「それって何?初めて聞いた」

という方もおられると思いますので、さわりだけでもご紹介したいと思います。



代替医療とは?  

現在、皆さんが動物病院で受ける治療のほとんどは「西洋医学」に基づく治療です。
僕がここでお話ししているのもこの西洋医学の知識がほとんどです。

ですが、漢方、針治療、気功などの治療法も皆さんご存知ですよね?

これらは「東洋医学」に基づく治療法です。
同じように、西洋医学以外にも治療法は沢山存在します。

でも、あまりに西洋医学が有名で一般的になってしまったために、
世の中では「医療=西洋医学」のような認識になっています。

その観点から、他の治療法を見た呼び名が代替医療です。

代替(=西洋医学の替わりになる)医療

という事ですね。


なんか脇役的な呼ばれ方ですが、効果が無い治療法ではありません。

ものの見方が違うだけなんですが、現在日本では圧倒的に西洋医学の方が有名なので
こんな呼ばれ方になっています。


ちなみに、西洋医学と代替医療の特徴の違いは何なのかと言いますと、

西洋医学は身体を部分部分で細かく分析していくのを得意とするのに対して、
代替医療と呼ばれるものの多くは体全体のバランスを重視するという特徴があります。

そのため、「全体」という意味がある「ホリスティック」という言葉を使って、

ホリスティック医療

とも呼ばれます。
(厳密には色々定義があるようですが…)



これらの治療法の中に、

* アロマテラピー(香りによる治療法)
* フラワーエッセンス(花からとれる露による治療法)
* ホメオパシー(患者さんの持つ性質と同じものを与えて回復を促す治療法)

などがあり、これらの治療法の得意分野に、

リラックスさせること

があると言う話でした。


やれる事をやってみたいという方は、選択肢に入れておいて損はないと思います。
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安静の大切さ 9

さて、では徐々に具体的な話に入っていこうかと思いますが、
しつけの視点から見ますと、まず大切なのは、

落ち着けるような環境作り

です。

有能なトレーナーさんは、もちろん犬と対面しても凄いのですが、
各家庭の事情に合わせた環境作りのアドバイスが上手いんですよね。

僕のいた病院のしつけ教室でも、最初は犬を抜きにして、
最低30分以上時間をとって家庭環境も踏まえたカウンセリングをやっていました。

各家庭ごとに状況が違いますから、「落ち着かせるための一工夫」みたいなアイディアはいくらでも眠っていると思います。

ここではいくつかのアイディアについて説明します。

1.穏やかに接する  

飼い主さん自身が落ち着いて下さいね、という事です。

飼い主さんの態度に応じて、愛犬もテンションを変化させます。
病気の程度に合わせてですが、必要以上に興奮をあおるような動作は避けて下さい。



* 犬の前で飛び跳ねる
* 犬の前ではしゃぐ
* 大声をあげる

もちろん、「あなたに楽しい事があっても喜ぶな!」という事ではありませんのでご注意を。
あなたが嬉しければ、愛犬も嬉しいですからね。

2.抱っこしてあげる  

放っておくと、はしゃいで走り回るような子は抱っこしてしまいます。

後述の優しくなでる、優しく声をかけると組み合わせると更に有効です。

外出先から帰ってきた時などに効果的です。

3.優しくなでる、優しく声をかける  

かなり効果的な方法の一つです。

飼い主さんが落ち着いてなでてくれたり、優しく声をかけてくれたりするのは
犬にとってとても嬉しい事ですし、とても落ち着きます。 

最近は犬のマッサージ法が色々紹介されるようになりました。
興味と時間のある人は本やスクールで学ばれるのも良いと思います。

しかし覚えておいて欲しいのは、一番大事なのは

心を込めて触れること

です。

どこをどういう風にマッサージするか?などのテクニックはその次です。

心を込めて、やさしく声をかけながら、
ゆーーっくり優しーーくなでてあげて下さい。

きっと愛犬もその方が嬉しいですし、効果も上がります。

ただ一つ注意点がありまして、心を込めるといっても、

* 治ってね、治ってね、必ず治ってね
* 大丈夫かな、この子大丈夫かな
* この子かわいそう…
* こんなマッサージに意味あるのかな…

などの呪いに近いような気持ちは込めないでくださいね。
逆効果になる場合もあります。

ちなみにちゃんとマッサージをすると副作用があります。
なんと一緒に飼い主も癒されます。



さて、いかがだったでしょうか?

色々紹介してみましたが、実は見方を変えれば、
飼い主であるあなたも、愛犬にとっては環境の一部です。

だから、あなたの対応を少し変えるだけで「落ち着かせる環境作り」の一つになると思います。

何かヒントを得られた方は、ご自身のやれる範囲で取り入れてみて下さいね。
 

安静の大切さ 8

「安静が大切なのは分かったけれども、ウチの子は安静にしてくれない」

という意見をお持ちの家庭は極めて多いと思いますが、その通りです。

例えばキャバリアなんてみんな人間大好きですし(伊藤の経験上)、
入院していると落ち着いていて、退院時大喜びで毎回呼吸困難になるマルチーズなど、
実際問題どうにも落ち着いてくれない子は僕も沢山見てきています。


そのため、

「やれる範囲で、穏やかに過ごせるように」

という基本姿勢がとても大事になります。

その基本姿勢をとった上で、

* 穏やかに接する
* 抱っこしてあげる
* 優しくなでる
* 優しく声をかける

などをしてあげると落ち着く事が多いです。

そういった一つ一つの技術的なお話しもしようと思いますが、
これらの事って、詰まるところ、しつけの範囲なんですね。

ですから、しつけの面から安静の方法を考えていくことも極めて重要です。

また、「全てのケースに当てはまる万能の方法は無い」ため、
出来るだけ多くのアイディア、方法を知っていると対応力は増します。

次回からはそんな具体的な話に触れていきます。
 

心臓病の予防法は? 2

前回より続き

さて、

ここからは公式見解ではありません。
つまり、どの獣医さんに聞いても「その通りだ」と言うとは限らないレベルのお話しです。
そういうつもりでお聞き下さい。


まず、歯磨きを個人的には強くオススメします

僧帽弁閉鎖不全症や心筋症の原因であると証明はされていませんが、
細菌が歯の付け根から侵入して心臓まで到達する事があるのは事実なようです。

特に、心臓病を発症するような年齢になっていると、
心臓に負けず劣らず歯もとんでもない状態になっている子を沢山見ます。

もし何かやれる事を!とおっしゃられるのであれば、
僕はまず歯磨きからオススメしています。



さて、細かいテクニックを先に話してしまいましたが、
実はもっと大切な考え方(だと伊藤が感じているもの)があります。


「心臓病の予防法は?」というテーマでお話しをしていますが、
本来、予防というのは「○○病はこうで、△△病はこう」というものではありません。


健康的な生活を送る事


これが、心臓病だけでなく全ての病気に対する予防になるはずです。


ここで言っている健康的な生活というのは、
人ならば「衣・食・住」や、精神面が関わってくるものだと思います。
これらをより良くしていくという事です。


まあ、犬には「衣」はあまり関係ないので、

食・住・精神面

が大事になります。
食べるものと、住む環境、心の問題ですね。


これらは足し算と言うより、掛け算で結果が出ます。
極端な例を挙げると、

・最高の食事 × 最高の環境 × (飼い主が)不安だらけ
・ひどい食事 × 最高の環境 × (飼い主が)最高の精神状態

のようなケースでは、
一部でどんなに頑張っても思うような結果は得られにくい訳ですね。

しかも、最高の食事ですとか、最高の環境ですとか、最高の精神状態ですとか、
そんなものはこの世に存在しません。


ですから、そんなに難しく考えず、

愛犬にとって快適かつ健康的な暮らしを「意識する」ところからスタートしては?

と僕からはオススメさせて頂きます。



以上、非公式な伊藤の見解でした。

例によって解釈は人それぞれです。よろしかったら参考になさって下さい。
 

心臓病の予防法は?

●ご質問

うちは、シーズが4頭いるのですが(11歳が2頭、8歳、2歳)
11歳の1頭が1年半ぐらい前に心臓病と診断されました。
最初は、咳がひどかったのですが、友人に手作り御飯の話を聞き、手作り御飯に変えたら、
咳が収まってきました。

小型犬は、心臓病になりやすいと聞きましたが、今のところ1頭だけです。

でも、他の子もそのうちなってしまうんではないかと心配です。
予防法、アドバイス宜しくお願いします。

●回答

ご質問ありがとうございます。

まず、生まれつきの心臓の奇形を含めると話が広がり過ぎますし、
フィラリア症は予防薬で予防出来ますから、それらは省きます。

ですから、犬の心臓病のほとんどを占める僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)や、
心筋症などのポピュラーな心臓病についてのお話しという事で進めます。


これらの心臓病を予防するにはどうしたらいいか?



答えは、「現在のところ不明」です。

なぜなら、病気の原因が分かっていないからです。





原因が分からないので、対策の打ちようがありません。

ですから予防も難しいですし、
治療も原因を取り除くのではなく、心臓の負担を減らして悪化を遅らせるという方針になります。


これが、公式見解です。







「えーーーー?!」という不安の声が聞こえてきそうです。
そのため、次回は公式でない見解もお伝えしたいと思います。

続きます。
 
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