心臓病の愛犬と「楽しく」暮らすため、獣医師が情報を発信します! 僧帽弁閉鎖不全症、拡張型心筋症など良くある病気の説明から、 飼い主として出来る事まで幅広くお伝えします。
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Author:心臓の獣医師
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●ご質問
はじめまして。 初めてカキコミさせていただきます。 現在Mダックスと生活しています。 小さい頃、目の手術(チェリーアイ)をしましたが、以後問題なく生活していますが、「心臓病」の早期発見はやはり定期的な健康診断しかありませんか? しぐさや予兆などあるようでしたらご教授ください。 また心臓病に掛かりやすい年齢なども教えていただけると幸いです。 ●回答 ご質問ありがとうございます。 心臓病の早期発見に関してですが、基本的にはやはり検査が一番です。 なぜなら、 多くの心臓病は初期にほとんど症状が無いから です。 例として、犬に一番発生が多い僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)でお話します。 僧帽弁閉鎖不全症は、 僧帽弁がどんどん元の状態から変化してしまい、 ↓ 変化した結果、きちんと働けなくなって、 ↓ 本来一方通行のはずの血液が逆流してしまう という病気です。 この病気の進行していく過程を追いつつ考えてみると、 ■僧帽弁閉鎖不全症で、一番最初に分かる事は何か? それは僧帽弁の変化です。 これは正直、超音波検査でないと分かりません。 ↓ ■僧帽弁の変化が進むと、そのうち血液の逆流が起こり始めます。 この逆流を初期から捉えるのに一番有効なのは、またも超音波検査です。 血液の逆流があれば聴診によって雑音が分かる場合もありますが、 初期の小さな逆流では、まだ音も小さく、聞こえにくい場合も多いです。 (でも経験豊富な先生の場合、この聴診の感度が高かったりします) ↓ ■その後、血液の逆流が多くなってくると色々な事が起こってきます。 雑音が大きくなるので聴診でも良く分かりますし、 心臓が大きくなるので心電図やレントゲン検査でも異常が見つかりますし、 もちろん超音波検査でも血液の逆流が良く分かります。 程度によっては、咳などの症状も出始めます。 自宅で見ていて気がつくのは、大抵このレベルになってからです。 といった感じになります。 「なんだ、結局、超音波検査が一番か」 と思われるかもしれません。 確かに超音波検査はとても有効なのですが、注意点があります。 それは、 ・超音波検査の装置の性能はピンキリ ・超音波検査には技術が必要 ・超音波検査だけで全てをカバーできる訳ではない という点です。 続きます。 |